小説家橘夢子と5人のイタズラ王子
司は二日間も眠り続けていた。





夢子は司から離れようとしない。





このまま司が目を覚まさなければ、残酷な事を告げなくて済む。





司に両足がないことをどう話したらいいのか、悩む。




両足を切断しなければ、司の命は助からなかった。





夢子は司の手を握り締めて、眠っていた。





このままだと、夢子の体が参ってしまう。





「夢子は?」





司が目を覚ました。





自分の事より、夢子が心配なのか?





「夢子なら、司の手を握り眠っているよ。」





「良かった、夢子が無事で。」





司、おまえは何処までバカなんだよ。





夢子の心配してる場合じゃないぞ。









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