小説家橘夢子と5人のイタズラ王子
「司だけが辛いんじゃない。俺も、嫌、夢子は自分の限界まで、司に輸血したんだぞ。司の体に夢子の血が流れている。司は生きているんだよ。」





もう苦しくて、上手く息が出来ない。





司、許して!





私は床に崩れるように倒れた。





「司、ごめん、私を心配して探さなければ、司は事故にあわなかった。みんな私が悪いの。」





土下座をして司に謝った。




もう立ち上がる力もない。




亮太が私を支えようとする。





「亮太、私に触れないで、私は大丈夫だから、こんな事に負けない。司お願いだから、私を拒まないで!」




司は無言のまま、布団を被ってしまう。





「亮太は帰って、司の着替えを持って来てほしい。私は司に付き添うから。」





私は絶対帰らない。





司から離れてやらないんだから。










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