小説家橘夢子と5人のイタズラ王子
亮太が司に責め寄る。どうしよう、もしかして私が妊娠してたら、司と私の関係がばれてしまう。





「夢子さん、詳しい事は今いえませんが、検査をしてはっきりさせましょう。」




それは困る。





どうしたらいい?





逃げるしかない?





お母さん助けて下さい、人生最大のピンチです。





「夢子、観念しろ、検査をすれば分かるんだからさ。俺はもう覚悟を決めた。」




覚悟を決めるのは私だよ、もし妊娠していても、司には迷惑かけない。





たけど、一人で子供を生んでどうやって育てるのよ。




「おい夢子、一人でどうにかしようなんて、考えたら殴るぞ!俺はこんな体になったけど、おまえと子供ぐらい養ってみせる。杖を使えば歩けるようになったんだ。」





涙が止まらない。





司が歩けるようになったなんて、信じられない。





私は自分の事しか考えてなかった。









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