小説家橘夢子と5人のイタズラ王子
夕飯のカレーは絶品でおかわりまでしてしまった。



「夢子姫は色気より食い気だな。その細い体のどこに入るんだ。胸もないし。」


亮太が言うことに本気になるのはやめよう。


体力がもたない。


「夢子姫と田中君ってどんな関係なの。」


5人が揃って私を見た。


「どんな関係って、只の作家と編集者だけど。」



5人が又揃って首を左右に振る。


私の答え間違ってないと思うけど。


「夢子姫は田中君に何も思ってないかも知れないけど、田中君は夢子姫を好きですよ。」


司がそう言うとみんなが頷いた。


違うよ、田中君はそんな気持ちじゃない。


彼は真面目な編集者だ。


私の面倒みてくれるのは、早く原稿を仕上げてほしいから。

本当にそれだけです。










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