小説家橘夢子と5人のイタズラ王子
腕相撲は亮太が一番強かった。





金髪で、チャラそうでひ弱な感じなのに、何処にそんな力があるんだろ。





司は見た目より弱い事が分かった。





司は口だけなんだ。





「おい夢子姫、何笑ってる。俺は今日寝不足で力が出なかっただけだ。」





そうですか、そう言う事にしてあげましょう。





「お兄たちが喧嘩した時は、腕相撲で勝負を決めるんだ。腕相撲は仲間になった証拠だよ。」





郁也って不思議な子だ。




佑真が郁也を抱っこした。




「郁也眠くなったのか?」





「佑真兄大丈夫だよ。今日は夢子姫と家族になった、記念日だからさ。」





家族だなんて、久しぶりに聞いた響き。





この5人の男の子たちと上手くやって行けるだろうか?





佑真の腕の中で、郁也が寝息をたてて眠っていた。









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