小説家橘夢子と5人のイタズラ王子
今日は泊まり込みになると田中君に言われ、食事をした後、シャワーを浴び仮眠を取ることにした。


あれ、もう朝なのか。


もしかして、昼なの。


騒々しい音がした。


これは夢なのかな。


あ、田中君の声だ。


田中君が寝室に入って来た。


「起きて下さい。大変なことがおきました。」



大変な事って、何よ。


私にこれ以上大変な事が起きる訳ないでしょ。



「警察からの電話で、夢子さんの兄弟が補導されたそうです。」



私の兄弟って、なに。


私に兄弟なんかいない。


きっと何かの間違いだ。


「夢子さん起きて、警察へ行きましょう。」


「田中君落ち着いて、私に兄弟なんていないわ。」


「ここの住所と夢子さんの名前を言ってるみたいだから、とにかく警察に行きましょう。」


行きたくないのにな。


駄々をこねる私を無理矢理起こす田中君。


分かりました。


起きますから離れて下さい。













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