小説家橘夢子と5人のイタズラ王子
「愛子ママは僕たちの手を握ってありがとうって言った。俺はいまだに愛子ママがいないなんて、信じられない。」





司が涙を溢した。





「司おまえバカだろ。何で今泣くんだよ。」





「愛子ママは僕たちの胸の中で生きてるよ。」





源之助まで泣かないでよ。




「愛子ママの遺体は、尚子さんの家に持って行き、そこで葬儀をした。僕たちは追い返されたけどね。」





それって酷くない。





尚子さんに会って聞きたいと思った。





「司、尚子さんのとこに連れてってほしい。」





「司行こうぜ、夢子姫の叔母さんなんだからさ。」





「多分会ってくれないと思うよ。」





会ってくれなくてもいいから、叔母さんに会いたかった。








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