小説家橘夢子と5人のイタズラ王子
司が運転するワゴン車にみんなで乗り込んだ。





「夢子姫、尚子さんは会ってくれないと思う。橘の人間を嫌ってるし、夢子姫の話をすると、急に黙りこんでしまった。」





会ってくれなくてもいい、お母さんにお線香をあげたい。





お母さんとお別れをしたい。





「あ、サンスベリア買うの忘れた。」





亮太が笑った。





「サンスベリアはいつでも買えるよ。」





「うん、そうだね、叔母さんに会いたい。」





本当は叔母さんに会うのは、凄く怖い。





たけど逃げたら駄目だ。





そうだよねお母さん、私に力をかして下さい。








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