小説家橘夢子と5人のイタズラ王子
叔母の家は思ったより近い所にあった。





司が先に行き、私が会いたい事を伝えて貰う。





司が中々戻って来ない。





「夢子姫行くぞ、これ以上待っていられない。」





私は亮太と一緒に車を下りた。





玄関先で土下座をしている司が見えた。





亮太と一緒に司の元へ急いだ。





叔母の怒鳴り声がした。





「尚子さんお願いします。夢子さんに会ってやって下さい。きっと愛子さんも望んでいるはずです。」





「悪いけど夢子に会うつもりはない。夢子も橘の人間、私は愛子の為にも夢子に会うつもりはない。」





司が何度頭を下げ私に会ってほしいと、お願いしている。





司もういいよ、私に身内なんていないと思えばいい。




みんながいるから大丈夫。




お母さんそうだよね。





私は一人なんかじゃない。




「司帰ろう!」





「夢子いいのか?」





うん、私に家族なんていない。








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