小説家橘夢子と5人のイタズラ王子

一番

一番のアブナイ王子

部屋にこもって、机にむかっても、原稿が進まない。




フラフラと台所へ向かう。




珍しく司がいた。





｢みんなは？｣





｢あぁ、暑いからプールへ行った。｣





｢司は行かないの？｣





｢海とかプールとか、水は苦手だな。風呂で溺れたことあるし。｣





お風呂で溺れることある？




｢小さい時親父に、風呂へ突き落とされた。｣





ちょっとそれって、もしかして虐待？





｢司大丈夫？｣





｢何で夢子姫が泣きそうなんだよ。｣





分からないけど、胸が苦しい。





｢夢子姫、出掛けるぞ。｣





何でそうなるんですか？





｢夕飯の買い出しと、郁也の誕生日だから、プレゼント買いに行く。｣





今日が郁也の誕生日なんだ。





郁也のプレゼント何がいいかな？