私の14日間

 聞いてはいけない話しだったのかと思い、思わず口を噤む。同時に、二人を思い出して、早くこの状況をどうにかしたい・・・、と切実に思った。

「親はね、反対した。」

 少し黙っていた彼女が、口を開いた。

「でも、私は自分に宿ったこの命を、捨てることは出来なかった。」

 そう言いながら、彼女はお腹をさする。

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