私の14日間

「豪なんかほって置いて、話ししていいよ。」

 にっこりと笑う彼女は、やっぱりお母さんに似ていた。

「うん。どこから話したらいいかなぁ。」

「時間はいくらでもあるから、のんびり話していいよ。」

 そう言いながら、彼女は私のグラスにお茶を注いでくれた。

「温かいお茶の方がいい?」

「ううん。大丈夫。」

 彼女の気遣いが嬉しかった。
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