サイレント
1章 INTO THE BOOK

爺さんとの出会い

『じゃあな』

友達と別れて、家に向かう。



遠いよなぁ~。近道するか。

俺の家に、ふつうの道で行くと、ここから15分かかる。

でも、裏路地の、近道を通れば、5分で着ける。

親には禁止されてるけど、別にいいや。



禁止されてるのには、ちゃんと理由はある。

ここでは、たまに子供がいなくなるのだ。世間は神隠しや誘拐など、適当は事を言っている。

いなくなる理由がなんであれ、親としては心配だろう。



・・・やっぱり暗いなぁ~。おまけに変な店が見えるし。

ガラガラ


店の戸が開いた。


僕は別に臆病ではないが、暗闇でいきなり戸が開いて、ビックリした。

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