サイレント
なんだあれ?

ライオンとトラを、足して2で割ったような体と顔だけど。


つか、メッチャ怖いんですけど…。

逃げなきゃ!

逃げ出そうとする俺の服を掴む爺さん。

「これこれ、逃げるでない。この程度の魔物で。」

魔物!

ファンタジーですか?


これは夢だ。


そんなのありえない!


「ガォーーーー!」

魔物が飛びかかる。

「ラ・メ・ドール!…これぐらいの魔法で十分だな。」

ええぇぇぇぇええ!


魔法!

これ魔法?こんな爺さんが?

「ギャー――ー」

燃えちゃってるよ。あれ。





「やったか。」

『あっあっあの爺さん?』

「なんじゃ?」

『それ、魔法なの?』

「そうじゃ。この世界には、魔法使い・進化系の2つの、
種族があるのじゃ。わしは魔法使いの道を歩んでいる」

『ふーん、で?おれってなんかこの世界に関係あんの?』

「100%ではないが、お前が進化系の特殊になるかもしれん。」



?????????

ヤバイ。脳が壊れそうだ。だいたいこんなの信じられるか!やっぱり夢だ。…そうだ…夢…だ。

ドサッ

「やれやれ、気絶したか。」


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