精霊達の棲家
右側の口唇と顎・頬の神経がダメージを受けたらしい、唇が左上に引き攣られ唇を閉じても相当な隙間ができる。
必然的に吸呑みやストローは使えない。
耳鳴りは一定の音量で頭蓋にこもり、特に夜はうだる暑さの蝉しぐれに似て、不快感が募る。
午後 機能訓練二日目が始まった。
S氏介助で起き上がる、上体の冷凍マグロ状態は前日と全く変わりない。
身体をくの字にさせベッド端に座ると同時に右側にゴロン。
倒れた側の脇の下に手が入り起こされると、同時に左側にゴロン。
同じことの繰り返しであるが、状態や特性によって区切り、変化をつける。
自身の感覚では殆ど変りなく思えたが、療法士の眼には些かの変化の兆しがあったのだろうか。
救急病棟はその特性上ベッドの移動が頻繁である。
二日毎に変わり、限られたスペースの中で壁を隔て二人部屋或いは四人横並びと目まぐるしい。
必然的に吸呑みやストローは使えない。
耳鳴りは一定の音量で頭蓋にこもり、特に夜はうだる暑さの蝉しぐれに似て、不快感が募る。
午後 機能訓練二日目が始まった。
S氏介助で起き上がる、上体の冷凍マグロ状態は前日と全く変わりない。
身体をくの字にさせベッド端に座ると同時に右側にゴロン。
倒れた側の脇の下に手が入り起こされると、同時に左側にゴロン。
同じことの繰り返しであるが、状態や特性によって区切り、変化をつける。
自身の感覚では殆ど変りなく思えたが、療法士の眼には些かの変化の兆しがあったのだろうか。
救急病棟はその特性上ベッドの移動が頻繁である。
二日毎に変わり、限られたスペースの中で壁を隔て二人部屋或いは四人横並びと目まぐるしい。