精霊達の棲家
一方でつい最近までパパと風呂へ一緒に入ったり、湯上りスッポンポンで闊歩していた。
さすがに最近では友達から揶揄され急に意識し始めたらしく、行動が一変したという。
処がおぼこの本性は変わらぬようで、抱腹絶倒は十指に余る。
例えば、学校で性教育が始まったらしく
「友達から教えて貰ったよ、大人の男は一日1ℓも出るんだって」
と真面目顔。etc
7~8年前から概ね1年半ごとに大病を患い、近くの君津中央病院に入退院を繰り返していた。
ユキナ・シュンともども園児の頃から同居の時期があり、その間頻繁に来院。
時には病院食を食べ、アイスやジュースを一緒に食べるのが楽しみであった。
病室では何時もノートやチラシの裏に絵を描き、メルヘン調の台詞を入れる。
よく手紙を書き残して行ったが、そこには何時も
「病気が早く良くなりますように」
と書かれてあった。
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