少女独り

父親は好き放題やってる。
でも仕事はきちんとこなしてる。

家に帰ってくることなんてめったにない。
着替えをとりにくるくらい。
あとはお金を置いていくだけ。

親がいなくたって友達がいる。

「花−?」

「あ、琴美」


「何その薄い反応!まぁ、いいや!っで?何してんの?」

「ごはん買いにきた」

琴美は唯一の友達。
イイ人。
うちの家のことも知ってる。
琴美にならなんでも話せるんだ。

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