前世の憑き物
藍「さてと、まずはこの部屋から。この部屋は俺の部屋だ」


案内された部屋は、ひどく散らかっていた。


零(ゴ、ゴミ屋敷・・・・・。)

藍「どうだ、大変な事になってるだろ」

ラル「また、あなたは片づけもしないで・・・・」

藍「だってめんどくさいんだよ」

ラル「片づける私の身にもなって下さい」

零(まさかこんな部屋に神様が住んでいるとは誰も思わないだろうな

藍「さて、次の部屋はラルの部屋だ」


そう言うと隣の部屋に案内された。
その部屋はとても綺麗でホコリ一つも落ちていなかった。


零「す、すごい」

藍「相変わらず片付いているな」

ラル「当たり前です。毎日の掃除は欠かせません」

藍「お前は潔癖症すぎるんだよ」

ラル「全く片付けないあなたよりかマシです」

藍「人の欠点ばかり見つけやがって・・・。よし、次の部屋に行くか」


次は反対側の部屋に案内された。



藍「そうそう、この部屋は気をつけろよ」

零「へ、どうしてですか?」

藍「あるやつが仕込んだトラップでいっぱいだからな」

零「あるやつ?トラップ?」

藍「ああ、侵入者対策で作ったらしい。だけど俺だけしか、罠にかからないけどな」

ラル「まったくあの人はどこに行ったんですか?」

藍「この神社の中にいるのは確かだが、どこかに隠れてるな」

???「まったくだぜ~」

声のするほうを見ると170センチはある女が後ろに立っていた。年齢は17,8歳くらいだった。

ラル「珀さん、どこにいたんですか?」

???「いいじゃねえか、あたしがどこに居ようが。で、こいつは誰?」

ラル「彼はお客さんです。この山に迷ったらしいので」

零「氷室零と言います」

珀「ふーん、あたしは黒薊珀。前世はミミックオクトパス。で、今何してるの?」
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