前世の憑き物

藍「この部屋を案内するところだったんだよ」

珀「ほう、この部屋のね~。どうなっても知らないよ」

藍「ふん、俺がここに住んでどれくらいになると思う。この部屋のトラップの位置ぐらい把握してい・・・・。ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


藍がドアノブに触れた瞬間、すぐに手を離した。


藍「てめぇ・・・珀・・・・。またトラップいじりやがったな・・・・」

珀「ははは、当たり前だろ。ちなみにドアノブに電流を流した」

ラル「でもどうやって入るんですか?」

珀「その点はご心配なく。遠隔操作のスイッチにしたから」

零「なんですか・・・・これ?」

ラル「いや、これは日常茶飯事なので。」

零(これが日常茶飯事なの!?)

藍「ふう、やっと痺れが抜けたわ。珀、てめぇ、後で覚えてろよ。あとスイッチ切れ」

珀「はいはい、しょうがないね」


すると、珀は持っていたスイッチを押した。


藍「やっと入れるぜ。よし行く・・・・。うぎゃゃゃぁぁぁぁ!!!」


今度はこぶし大の黒い塊が正面から飛んできた。


藍「今度は・・・・鉄球かよ・・・・・。ガクッ・・・」

珀「あ~あ、もうダウンですか。みっともないな~。まだまだあったのに~」

ラル「あなたは少し加減というのを知ってください。私は藍さんを治療しますので、珀さんちょっと任せましたよ」


そう言い終えるとラルは藍の脚を持ち引きずりながら連れて行った。


珀「え~、しょうがない。じゃあ零。あたしについてきて」

零「は、はい」


そして珀は別の部屋を案内した。
物置、リビング、お茶部屋、トイレ。
そして全ての部屋の説明を終え、零と珀は最初にいた部屋に戻った。
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