前世の憑き物
数分後、裏山に着いた零は、いつも通りのルートで探索しようと思った。
だが、何の発見もないのも、つまらないと思い、新しいルートで行くことにした。
まだ行ったことない道だった。


零「何か面白い発見ができそうだな~」


だが、いくら探索しても何も発見できなかった。


零「あーあ、はずれか。....戻ろう・・・」


戻ると決めた零は戻ろうとした。しかし通っていた道は獣道だったので戻り方も分からなかった。


零「やばい、どうしよう・・・」


零はしばらく適当に歩き回った。数時間は歩き回ったころ、広場に出た。そこであるものを発見した。


零「なんだ、あれ.....神社?」


広場で見つけた物は少し古く大きな神社だった。


零「こんなところに神社があったなんて.....。ん?誰かいる?」


耳をすますと話し声が聞こえてきた。


零「ちょうど、いいや。帰り道でも聞こう。すいませ...」

???「ぐほぉぉぉぉぉ!!!」


ふすまを開けようとすると何かが飛んできた。
見てみると黒髪で頭には狐の耳、狐の尻尾が三つも生えている和服姿の一人の男だった。
歳は20歳くらいだった。


???「ラル、従者のくせに、なに主蹴ってんだよ!!」

???「主なら主らしく働いて下さい!!!」


すると中から黒いワンピースを着た、少女が出てきた。見た目は、14、5歳くらいだった。背中に黒い翼が生えていた。


???「前から言ってるけどこんなところに人なんて来る訳・・・・来た・・・」

零「ど、どうも」


これが僕と彼らとの出会いだった。
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