☆恋愛革命☆ずっと一緒に居たいヒト
「今日は何日?」

行き先を言わずに、出発したハギが突然聞いた。

「え?9月1日だよ。日付変わったからね」

「そっか~」

あとは、なんでもない話ばかりしてた。

クロちゃんがどうだった、とか、田代君がこうした、とか、仕事の話とか。

心地よかった。

ハギの声は、高過ぎず、低過ぎず。

私の耳から入り込んで、ドキドキさせるんだ。

「海に行こうとしてる?」

道がだんだん細くなって、山道になってきた。

「そ~う!分かっちゃったかぁ。なんか行きたくなっちゃってさぁ」

「・・・私も。今日は海に行きたかった」

それも、夜の海。

ハギが教えてくれた、イヤナコトを持って行ってくれる海に。

「まじで!?以心伝心♪」

ニカッと笑う。

口角が上がるこの笑顔を見ると、元気になる。

「もうすぐ、着くよ」

前を見たまま教えてくれたハギに、無言のまま頷いた。
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