☆恋愛革命☆ずっと一緒に居たいヒト
「こんにちわ〜」

初対面も顔見知りも、入り混じったこの空間。

だけど、誰も違和感感じることなく溶け込んじゃってる。

これって、クロちゃんの性格そのもの。

類は友を呼ぶって言葉を実感する瞬間。

私も、その一人になれてるかな?


私はこの空間が、大好き!

みんなと軽く挨拶しながら、メインの鉄板へ。

「カニ頂戴」

お皿を出す私に、クロちゃんは

「ハイ、ハイ」

食べやすくなってるカニと、私が大好きなエビをのせてくれた。

「ありがと。クロちゃん、い〜ヒト!」

「ッッヨイショッ!」

お決まりの返事。

お世辞の“よいしょ”にかけてクロちゃんは、重い物を持ち上げるフリをするんだ。

新メンバーは居るのかな?と周りを見渡すと…

風避けに置いてあるクロちゃんの大きな車。

その中で、何かを一生懸命読んでる人がいた。

「アレ、誰?」

「あぁ。会社の後輩。今月から勤務が同じになったから、バーベキュー来たのは初か?」

クロちゃんは、日勤と夜勤一週間交替の工場勤務。

「なにしてるの??」

「結婚式の余興で使う歌の練習だって」

そう言いながら車に向かって行った。
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