☆恋愛革命☆ずっと一緒に居たいヒト
1日はあっという間だった。

2人の初心者を抱えた、私とハギはそれぞれに付きっ切り。

教えるのって、難しい。

でも、夕方にはゆっくりでもなんとか滑れるようになった美里。

どれだけスパルタだったのか、合流した田代君は上から下まで真っ白。

でも、満足そうな笑顔だった。

「じゃ、ラス1は俺を解放してね。」

「もちろんっすよ」

「チィちゃん、行こう!」

「「いってらっしゃ〜い☆」」

美里に背中を押され、私の意志とは逆にハギのいるほうへ・・・

「ラストくらい、一緒に滑ろう」

手を取られて、そのままリフトに乗っていた。




ハギの滑りは、凄く上手!

いろんな技を見せてくれる!!

楽しくて、楽しくて、1本がいつも以上にあっという間だった。

もっと、一緒に滑りたかったな・・・

もうすぐ、美里たちが待つロッジに着く。

「今度は2人で来よっか?」

ハギがそう言って、優しく笑った。

「うん!」

「約束」

頭をポンポンと撫でられた。

「今シーズン中ね!!」

私は両腕で大きな丸を作った。
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