☆恋愛革命☆ずっと一緒に居たいヒト
外は寒くて、息が真っ白。

澄んだ冬の空気の中で輝く、満月の光の下にハギがいた。

真っ白なふかふかのダウンジャケットを着てる。

「そんなカッコじゃ、風邪引くよぉ」

振り返ったハギに、手招きされる。

私は、パジャマのまま。

コートを羽織るのも、忘れてた。

家を駆け出してきたけど、外に出て、

ハギのこと見たら、足が止まった。

ゆっくりしか、足が進まない。

「早く、コッチおいでよ」

また、手招きしながら、笑った。

その笑顔を見て気づいた。

これが、切なさ?

この涙は、切なさなんだ。

あと3歩。

小さな歩幅の足元から、顔を上げる。

「っわぁ!!」

まだ少し遠かったはずのハギが、目の前に居た。

「チィちゃん。・・・・大好き!!」

抱きしめられたまま、耳元で囁かれた。

動けないよ。

ハギのあったかい息がかかる耳から、全身が熱くなっていく。

涙は、流れ続ける。

ハギの真っ白なダウン。

染みついちゃわないかぁ・・・なんて、考えちゃう。

あったかいなぁ。

ギュッてされた腕の中は、とても心地がいい。





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