先生観察日記
「だ~か~ら~!
私は『コメディ』じゃなく『恋愛』で勝負してるんだってば!
どうしてそこを解ってもらえないかなぁ」
何て失礼なっ。
私、恋愛小説しか書いてないよ。
しかも、ドキドキ・きゅんきゅんの甘々ラブラブを目指して、日々精進しようと頑張ったんだから。
そのために色々研究もしたんだもん。
『乙女の萌えポイント』の何たるかを。
『読まれるためにはちょっと刺激的な言葉を使う』とか。
『読者から反感を買われないために、可愛いけれどそれを自覚していない天然キャラを主人公にすべし』
なんてことも学んだよ。
……実際、そんな子はなかなかいないと思うけどさ。
とりあえず、私の周りにはいないよ~。
そんなことを、先生相手に語ってみたんだけど、先生はやっぱりニヤニヤ笑うだけだった。
ま、冷やかに見られてた最初の頃よりは、いい反応かな?