先生観察日記
「うん、きっと人気あったと思うなぁ。
女の子にも人気あったでしょう〜?」
当然、今より若い大学生で、教え方が上手な予備校講師なら、モテモテでしょう?
「まあね。
でも、生徒に手を出すとそれこそバイトはクビだからな。
そう言ってとことん逃げたよ。
今でも逃げ足には自信あり、だ」
ふふふ。
必死に逃げてる先生を想像すると面白い。
「何にやけてんだよ!
またどうせネタ帳に書くんだろ?
ほどほどにして、ちゃんと勉強しろよ」
「は〜い。これから真面目に頑張りま〜す」
「よろしい。ネタ以外の質問、いつでも大歓迎だからな」
日が沈むのが早くなり、もう外は真っ暗だった。
さ、家に帰る道すがら、頭の中でネタを整理しとこっと。