先生観察日記

無言で社会科準備室に通されて、対峙する私と先生。


「それとも、OKしたほうが良かったのか?

あの子を受け入れたら、俺が今まで築き上げてきたものは全部崩れる」


「うん……」


あんなに頑張ってる先生だもん、こんなことで全てを無くしたくないよね。

いい加減そうでどこまでもストイックな先生だから、私も好きになったんだし。


「それに、俺も相手を選びたい」

「……そうだよね。先生にだって好きなタイプとかあるよね」

「まあね」


あ、やっぱりあるんだ!

それは聞いておかなくちゃ!!

そしてしっかり心のネタ帳にメモメモ。


「ちなみに、先生が好きなタイプって?」


「お前、どうせまたネタにするんだろ?

やだね。教えない」


なんとしても聞きたい!

気になる! 


「お願い、教えて! 気になって勉強が手につかなくなるよ~~~!
ネタ帳は最近お蔵入りしてるから心配しないで!」


「……そういえば、最近更新してないもんな。

じゃあ、それに免じて、ひとつだけ教えてやるよ」


「うんうん。どんな人がいいの?」

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