先生観察日記
「いいじゃない、誰もいないんだし」
「誰もいなけりゃいいって問題じゃない。
誰もいなけりゃさらに問題がややこしくなったりする」
「う〜ん、意味がわかんないんだけど?」
先生がイライラした様子で私を睨み付けた。
「だから、彼氏のためにそういうことはとっておけって!」
「今、いないからいいじゃない?
先生もいないみたいだし」
先生、なんでそんなことこだわってるんだろう?
別に、大したことしてないのにねえ。
その時、先生が私の目を睨みながら、こう言った。
「このまま続けたら、信用失墜行為をやらかしそうだからだ!」
そう言って、先生は問題集を置いて、すごい勢いで自分のお弁当を食べてしまった。
んん?
「余計な事を考えないで、とにかく勉強だ!
次の問題、行くぞ!!」
あ、はい。
えっとそれはスタグフレーションです……。
こうして、入試まで他のことを考える余裕も与えられず、ひたすら勉強しました……。