先生観察日記
それから、二人でいろんな話をした。
もうすぐ、こんな風にお姉ちゃんと話すこともできなくなる。
寂しいけど、この家を離れるまであと少し。
久しぶりにまた、お姉ちゃんに話を聞いてもらって、涙腺が崩壊した誕生日だった。
明日からは、元気になるよ。
今日はまだ泣かせてね、お姉ちゃん……。
お姉ちゃんが部屋に戻ってから、久しぶりにあることをした。
ずっと忘れていた、ううん、忘れようとしていたこと。
もう、見てくれる人はいないかも知れない。
誰からも気付かれないかも知れないけれど。
心の中を整理するために。
次に進むために。
新しい私になるために……。
ピンク色の画面を見ながら、ボタンを押した。