先生観察日記
『昼休み。
私は先生と一緒にお昼ご飯を食べようと、シェフ特製のお弁当を二つ持って、体育教官室へ向かった。
「先生! 一緒にランチしましょ!」
すると先生は
「お嬢様! こんなところに二人でいるのがバレたら……」
なんて言いながらも嬉しそう。
「先生、ここではお嬢様なんて言っちゃダメ。
みんなと同じように『斉藤』って苗字で呼び捨てにしなくちゃ」
「しかしお嬢様、それでは私の気持ちが……」
「だって、先生はもう、我が家の使用人ではないでしょ?
先生は私の……」
そう言って、私は先生の背中にそっと手を回した』
おいおい、今度は体育教官室でイチャつくのか?
まあ、前回の場所よりここの方が見つかる確率は下がるな。
……それはそれで問題あり、だが。