先生観察日記
……ちょっと強引な王子様、な訳か。
何だか俺もだんだん、携帯小説の流行りが理解できてきたようで、嬉しいような悲しいような。
防音室ね。
ますます金持ちじゃないと、セミコンが入るだけの広さの防音室は作れないぞ。
安西の夢を壊すようで可哀想だが、現実は厳しいんだよ。
俺たちの財布も厳しいんだ。
しかも、私学だと多少は許されるような設定があるにしろ、公立より給料がさらに安かったりするからな。
私学の場合、不祥事が次年度の入学者数に即反映されるから、公立より厳しい場合だってある。
少子化の今、私学の方が生き残りに必死だ。
保護者と一緒によりよい人間形成を目指して、生徒を育てていく。
その覚悟は公立も私立も同じだし、それだけに遣り甲斐のある仕事だと思う。
……給料は少ないけどとりあえず安定してるしな。