先生観察日記
「へえ。やっぱり、生徒は可愛いですか?」
「当たり前だろ。たまに小憎らしくもなったり、この小悪魔〜って叫びたくもなるけどさ」
「ふふふ。なんとなくわかる〜」
松本先生、よく派手系女子からいじられてるもん。
スカートの丈を注意しただけで『そんなとこ見てるなんて、先生もやっぱりオトコなんだ~』なんて言われてたっけ。
先生はさらりと『直さないとそれを没収して、昔取り上げたらしいくるぶし丈のスカートで下校することになるけどいいか?』って返してた。
く、くるぶしって、いつの時代!?
「腹立つのが『こっちは授業料払ってやってるんだ』っていう奴な。
あ、最近までの話。
全然わかってないんだよ。
1ヶ月の授業料なんて、1万円弱だったんだけどさ。
その一体何倍の税金が投入されてるか知ってるか?
そう言われて、初めて考えてみた。
学校の運営って、多分相当かかるよね?
校舎の維持に、先生達のお給料、パソコンや図書館の本だって、気がつけば毎年新しいのが入ってる。