さよなら、ありがと。
0.
―あんたの名前、すごく綺麗で、良い名前じゃん――
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今朝は、懐かしい夢をみた。それは高校の入学式の日の記憶で、あたしにとって大切で、愛しいもの。
そんな夢をみたものだから、朝から少しだけ寂しくなってしまった。
月日はあっという間に過ぎ去ってしまう。
あの頃は、【始まり】ばかりと見つめ合っていて、いつか必ず来る【終わり】のことなんて、考えもしなかったのに。
それでも、幾つもの季節を越えて、また【始まり】と同じ春を迎えた。
あたしは明日、卒業する。