隣の田中さん。

それから田中さんとは
どんどん話すように
なって行き、時間はあっという間
に過ぎていった。

季節は冬。

田中さんは、
「私、今日、好きな人に
 告白しようと思う...」

ズキッ。

何故だか分からないけど
胸が痛んだ。

さっきの持久走のせいだろう。
そう自分に言い聞かせた。

「頑張れよ!」

そう言ってやることしか
できなかった。

何でだろう、
胸が痛い。ものすごく痛い。


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