アンバランス ヘヴン


「…心配、させちゃったかな」


きっと声を聞いて、あたしの不安を感じ取ったんだろう。


「ありがとう、美沙」


心配かけてごめんね。


「明日は、早起きしなきゃ。」


『明日は早いんだから。』


─懐かしい姉の声が聞こえた。


忘れもしない、3年前のあの日



…でもね、お姉ちゃん。





明日は永遠に来ないんだよ。






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