君に出逢えて良かった
―――
―…
「また振ったんだぁ、凄いねあんた!」
「………」
あの告白が終わり、教室に戻った私。
……私のお昼休みがぁぁ!!
そんなことを思いながら、自販機で買った緑茶を飲む。
「また、“酷い”断り方したんでしょ?」
「………ばれたか。」
「あはは、やっぱ?」
呑気に笑っているこの子は私の親友の実里(みのり)。
「もっと優しく言えないんか、小春ぅー」
「ん……分かってるけど。」
私は柊 小春(ひいらぎ こはる)高1。
入学してそろそろ半年……早いなぁ。