キケンなモトカレ《君を壊したい》


それ以来、美沙は時々、

そこに現れた。


見つめるだけで、その髪に、

肩に、肌に、……唇に…

触れたくなる…。


俺の身体も、指も、目も……

彼女の全てを覚えている…。


締め付けられる記憶の中の…

裏切られた事実。


やっぱり………許せない。


俺だけのものだった。

ずっと、一緒にいたかった。

大好きで、愛しくて、

大切に守っていたのに。


何故、君は…俺を裏切った?




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