キケンなモトカレ《君を壊したい》
久し振りにまともに触れた細い身体。
……変わってないな…。
そっと頭にキスを落とす。
それだけで泣きたいような気持ちになる。
ねえ、美沙。
何で俺は裏切られても
こんなに君が好きなんだろう。
思えば三年前のあの日から
今までずっと、
俺の頭の中は君だけだ。
三年前…――――。
立派な法律家になるためだけに
俺はここにいる。
だから、今、俺のいる場所が
学生の話し声で賑やかに盛り上がる
学食であっても、俺は学んでいる。