片想い。〜私の初恋と共に〜【実話】
自分では叫んだつもりだったのに
体から出た声はか細くて今にも消えそうなくらいの小さな声。
それでもアナタは振り向いてくれた。
急いで近づく。
『これ、ね…田中君の連絡帳を田中君の家に届けてほしいんだ!』
今度は元気よく言えた!
そう思った瞬間、ユウちゃんは優しく私の手から連絡帳を受け取った。
『わかったよ♪』
……って一言だけ言って。
あのとき…たった一言だったけど
私に笑顔を向けてくれてありがとう