氷狼―コオリオオカミ―を探して
2
イタチは棒を二本よこした。
「他にも持っている者がいる」
「ありがとう!」
火のついた松明を振り回し、氷狼達を蹴散らしながら、あたしはイタチから松明を集め続けた。
小脇に棒を抱えて走りまわっていると、
「何か面白いことでも思いついたのかい、トムボーイ?」
狐があたしの横について走りながら言った。
「まあ、見てなさいって! それより、氷狼にあたしの邪魔をさせないで」
「ガッテン承知!」
狐は鋼の牙をむき出して笑った。
松明は二十本ほど集まった。
火を使えないくせにこんなに用意してるなんて気が知れないけど。
あたしは海に目をやった。
「まあ、これくらいあればいいか」
「他にも持っている者がいる」
「ありがとう!」
火のついた松明を振り回し、氷狼達を蹴散らしながら、あたしはイタチから松明を集め続けた。
小脇に棒を抱えて走りまわっていると、
「何か面白いことでも思いついたのかい、トムボーイ?」
狐があたしの横について走りながら言った。
「まあ、見てなさいって! それより、氷狼にあたしの邪魔をさせないで」
「ガッテン承知!」
狐は鋼の牙をむき出して笑った。
松明は二十本ほど集まった。
火を使えないくせにこんなに用意してるなんて気が知れないけど。
あたしは海に目をやった。
「まあ、これくらいあればいいか」