氷狼―コオリオオカミ―を探して
願い事はいつも
1
咳込むあたしの背中を誰かがさする。
「大丈夫か?」
チェイサーだ。
「よくやった。偉いぞ」
もう褒められて喜ぶ年じゃないのに、あたしは嬉しかった。
この人に褒めてもらいたくて一生懸命だった日々がよみがえる。
あたしは小さな子供のようにチェイサーに抱きついた。
どうしてあたしを置いていったの?
どうして?
「ありがとう、チビ。もう帰れるぞ」
チェイサーはあたしを抱きしめた。
帰る?
この人を残して?
「そのナイフを抜いて願い事を言うといい」
イタチが言った。
「大丈夫か?」
チェイサーだ。
「よくやった。偉いぞ」
もう褒められて喜ぶ年じゃないのに、あたしは嬉しかった。
この人に褒めてもらいたくて一生懸命だった日々がよみがえる。
あたしは小さな子供のようにチェイサーに抱きついた。
どうしてあたしを置いていったの?
どうして?
「ありがとう、チビ。もう帰れるぞ」
チェイサーはあたしを抱きしめた。
帰る?
この人を残して?
「そのナイフを抜いて願い事を言うといい」
イタチが言った。