氷狼―コオリオオカミ―を探して
氷狼の前に座ってカッターナイフに手をかけた時、少しだけ手が震えた。


負けるな


自分に誇れる自分でいたいんでしょ?


あたしは微笑んで、


チェイサーを見て、


それからカッターナイフを抜いた。


あたしはもう迷わない






「チェイサーを、ショウ君を人間に戻して」






あたしの願い事は、光に包まれ空中に散った。

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