氷狼―コオリオオカミ―を探して
2
「んまぁ! 美咲、起きてちゃダメじゃない!」
甲高い声と共に女の人が病室に入って来た。
「うちのお母さん」
美咲ちゃんはうんざりしたようにため息をつくと、自分のベッドに戻った。
美咲ちゃんのお母さんはあたしに、愛想はいいけれど、どこかおざなりな挨拶をした。
まわりが見えなくなるタイプらしい。
お母さんはかいがいしく美咲ちゃんの世話をしながらも、ずっと小言を言い続けていた。
「ほら、ちゃんとお布団かけて。あなたって本当に落ち着きがないんだから。だから事故に遭ったりするのよ」
「車が勝手に突っ込んで来たのよ」
美咲ちゃんがブツブツ言っている。
確かに、子供をうんざりさせる親だ。
「まあ、遥。起きていて大丈夫なの?」
今度は、そう言いながうちのママが入って来た。
甲高い声と共に女の人が病室に入って来た。
「うちのお母さん」
美咲ちゃんはうんざりしたようにため息をつくと、自分のベッドに戻った。
美咲ちゃんのお母さんはあたしに、愛想はいいけれど、どこかおざなりな挨拶をした。
まわりが見えなくなるタイプらしい。
お母さんはかいがいしく美咲ちゃんの世話をしながらも、ずっと小言を言い続けていた。
「ほら、ちゃんとお布団かけて。あなたって本当に落ち着きがないんだから。だから事故に遭ったりするのよ」
「車が勝手に突っ込んで来たのよ」
美咲ちゃんがブツブツ言っている。
確かに、子供をうんざりさせる親だ。
「まあ、遥。起きていて大丈夫なの?」
今度は、そう言いながうちのママが入って来た。