氷狼―コオリオオカミ―を探して
「ゴメンな。あの日、俺がすぐ横にいたのに守ってやれなかった」
事故の日のこと?
あの日横にいたのは……
「チェイサー」
あたしは思わずその名を口にした。
『何?』とショウ君が答える。
あたしは驚いて顔を上げた。
「今、チェイスって呼んだろ?」
あたしはうなずいた。
「チェイスは俺のミドルネームだ。俺はクォーターだけどアメリカで生まれて、向こうの祖父さんがチェイスってつけるってうちの親ともめたんだ」
「で、ミドルネームにするってことで落ち着いた?」
「ほら、思い出したじゃないか。他のことも思い出せるよ」
事故の日のこと?
あの日横にいたのは……
「チェイサー」
あたしは思わずその名を口にした。
『何?』とショウ君が答える。
あたしは驚いて顔を上げた。
「今、チェイスって呼んだろ?」
あたしはうなずいた。
「チェイスは俺のミドルネームだ。俺はクォーターだけどアメリカで生まれて、向こうの祖父さんがチェイスってつけるってうちの親ともめたんだ」
「で、ミドルネームにするってことで落ち着いた?」
「ほら、思い出したじゃないか。他のことも思い出せるよ」