氷狼―コオリオオカミ―を探して
「やかましいぞ、狐! こうすれば見えているかいないか分かろう」
その言葉とともに、白いイタチのお面をつけた子供があたしの前に立ちはだかった。
避けたらいいの?
ぶつかればいいの?
一瞬の迷いがあたしの足を止めた。
いきなり立ち止まったあたしにサヤが『どうしたの?』ってきく。
「どうしたの?――だとさ」
イタチのお面がニヤニヤ笑う。
「言ってやんなよ、白い妖魔が見えるってさ」
「見えてる」
「我らが見えてる」
「捕まえろ」
あっという間に狐とイタチの数が増えてあたしを取り囲んだ。
その言葉とともに、白いイタチのお面をつけた子供があたしの前に立ちはだかった。
避けたらいいの?
ぶつかればいいの?
一瞬の迷いがあたしの足を止めた。
いきなり立ち止まったあたしにサヤが『どうしたの?』ってきく。
「どうしたの?――だとさ」
イタチのお面がニヤニヤ笑う。
「言ってやんなよ、白い妖魔が見えるってさ」
「見えてる」
「我らが見えてる」
「捕まえろ」
あっという間に狐とイタチの数が増えてあたしを取り囲んだ。