氷狼―コオリオオカミ―を探して
やわらかな声が物語を語る


二人の物語を



やがて小さな寝息が聞こえた。



「やっと眠った」


彼が微笑む。


「おいで、俺のトムボーイ」


彼の唇が優しく重なり


愛していると語りかける



腕をのばし


彼の温もりを抱き(いだき)


夜が更けていく

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