氷狼―コオリオオカミ―を探して
「結構だ」
一匹のイタチが言った。
「我らはあなたを――」
「『トムボーイ』がいいんじゃないか?」
狐が口を挟んだ。
「なにそれ?」
「お転婆娘という意味だ」
チェイサーが説明する。
あいつ……絶対にあたしに踏んづけられた狐だ
「あんた方、英語かぶれかなんか?」
「我らが通り過ぎる場所で多く使われる言葉だ。あなたのお国の言葉がいいのならそれで呼ぶが? あるいは他の言葉でも」
イタチが言う。
「ああもう、面倒くさい。好きに呼んで!」
どっちにしろ意味は変わらないんでしょうよ
一匹のイタチが言った。
「我らはあなたを――」
「『トムボーイ』がいいんじゃないか?」
狐が口を挟んだ。
「なにそれ?」
「お転婆娘という意味だ」
チェイサーが説明する。
あいつ……絶対にあたしに踏んづけられた狐だ
「あんた方、英語かぶれかなんか?」
「我らが通り過ぎる場所で多く使われる言葉だ。あなたのお国の言葉がいいのならそれで呼ぶが? あるいは他の言葉でも」
イタチが言う。
「ああもう、面倒くさい。好きに呼んで!」
どっちにしろ意味は変わらないんでしょうよ