氷狼―コオリオオカミ―を探して
2
「では少し狩りの説明をしよう。初心者もいることだし」
チェイサーが言った。
お気遣いどーも
チェイサーは立ち上がると、手にした棒のような物で地面を軽く叩いた。
白い床に、墨を流したように線が浮かび上がった。
どうやら地図らしい。
「昨夜の嵐の通り道を見れば、氷狼はここ『玻璃の谷』と『迷いの森』の間をうろついている」
「ハリの谷?」
「玻璃はガラスのことだ」
裁縫の針じゃないんだ
「この地図ってあたしの住んでる街じゃないの?」
チェイサーが言った。
お気遣いどーも
チェイサーは立ち上がると、手にした棒のような物で地面を軽く叩いた。
白い床に、墨を流したように線が浮かび上がった。
どうやら地図らしい。
「昨夜の嵐の通り道を見れば、氷狼はここ『玻璃の谷』と『迷いの森』の間をうろついている」
「ハリの谷?」
「玻璃はガラスのことだ」
裁縫の針じゃないんだ
「この地図ってあたしの住んでる街じゃないの?」