氷狼―コオリオオカミ―を探して
「そんな美女に相手にしてもらえるの?」


「もちろん」


イタチはクックッと笑うと、顔のお面をずらした。


おわっ!


面の下にあったのは、人間離れした、整った美しい顔だった。


CGみたい……


「もっともチェイサーは、そんな美女にも見向きもしないが」


イタチは面を戻した。


「どうだねチェイサー、狩りなどやめさせてこの娘を遊び相手にしては? 人の子ならあなたの心も動くだろう?」


「チャンスを与えるのがルールだ」

チェイサーが答えた。


「相変わらずお堅い男だ。つまらぬな」

イタチは呆れたように言った。


っていうかさ

あたしの意見はどうなる訳?
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