氷狼―コオリオオカミ―を探して
3
あたしはチェイサーの前に立った。
「あたしは何をすればいい?」
挑むように見上げて言う。
チェイサーはあたしの顎に手をやると身を屈めた。
えっ?
唇が重なって、冷気が体の中に流れ込む。
今度は気が遠くなることはなかった。
「今のは何?」
あたしの問いにチェイサーは微かな笑みを浮かべた。
「冷気をその体に入れた。急に大量に入れると凍死するからな。少しずつ入れねば」
「ねえ、どうして冷気を入れるの?」
「狩りの準備だ。寒さを感じなくなる」
「それ、元に戻るんでしょうね」
「人の世界に戻れば少しずつ」
「あたしは何をすればいい?」
挑むように見上げて言う。
チェイサーはあたしの顎に手をやると身を屈めた。
えっ?
唇が重なって、冷気が体の中に流れ込む。
今度は気が遠くなることはなかった。
「今のは何?」
あたしの問いにチェイサーは微かな笑みを浮かべた。
「冷気をその体に入れた。急に大量に入れると凍死するからな。少しずつ入れねば」
「ねえ、どうして冷気を入れるの?」
「狩りの準備だ。寒さを感じなくなる」
「それ、元に戻るんでしょうね」
「人の世界に戻れば少しずつ」